オウンドメディアで選ぶべきたった1つのドメインサービスとレンタルサーバーとは

こんにちは、井村尚弥です。

この記事ではオウンドメディア構築で選択すべきドメインサービスとレンタルサーバーについて解説していきます。この内容を理解することで他の人と違い基準でドメインサービスやレンタルサーバーを選択することができ、さらには仮想専用サーバーについて理解を深めてビジネス上のメリットを独り占めできると考えています。

ぜひ最後までお付き合いください。

このページで確認できること

選択すべきドメインサービスとレンタルサーバー

まず最初に結論ですが、選択すべきサービスは以下の通りです。

理由について順に説明していきます。

ドメインサービスの選択の基準

ドメインサービスの選択の基準
ドメインサービスはコストパフォーマンスで検討する

今までの私もあなたもおそらくドメインサービスってなんでもいいんじゃない?と思っているかもしれません。結論からするとサービス面において各社ほとんど違いはありません。単にドメインを借りるだけなのでサービスの違いはありません。

ドメインサービスの例

  • お名前.com
  • さくらインターネット
  • Xserverドメイン
  • ムームードメイン
  • バリュードメイン
  • スタードメイン

しかし、長い目で見た時にコスト面で明確に差が出ます。あなたも使ったことがあるかもしれませんが、ドメインサービスは常時あるいは定期的にキャンペーンを行なっています。

ドメインキャンペーンの仕組み

99円ドメインとか見たことありますよね?

あのキャンペーンのカラクリは当然2年目以降に利益を回収することです。キャンペーンで1年目安く取得できたとしても2年目以降割高なドメイン料金を払うことが多いです。

1年目99円、2年目2500円とか。2年目の料金を支払うとトントンくらいになり、3年目以降にドメイン会社として利益をとっていく戦略です。

ただ、これってビジネス的に考えると結局割高なサービスを使っていることになりますよね。それって嫌じゃないですか?

もし、長期でドメインを使う場合、コストを最適化して適正な料金だけ払いたいという方は、Cloudflareを選択してください。

なお、.comや.netなどメジャードメインを使いたい場合はCloudflare一択でいいのですが、Cloudflareは全ドメインをカバーしておらず、.jpドメインや日本語ドメインを使いたい場合は日本サービスを使わざるを得ません。

ドメインサービスにCloudflareを選択する2つの理由

ドメインサービスにCloudflareを選択する2つの理由
Cloudflareの選択理由は価格面とサイト表示速度の2つ

Cloudflareを選択する理由は価格もありますが、それだけではありません。

コスト面:原価ベースでレンタル可能

Cloudflareは原価ベースでドメインをレンタルしてくれています。例えば、.comドメインであれば、8.54ドルと日本円で1000円弱で借りることができます。ちなみに日本のドメイン会社だと一般的に1260円とかなので、長い目で見た時にコストが下がります。

参考:Cloudflare Registrarで登録できるドメイン一覧と更新料金

サイト表示速度:取得したドメインが既にCDNサービスを利用できる

その他にもCloudflareを使うメリットがあります。それは、CloudflareはCDNサービスを提供しており、無料でサービスを利用することができるということです。CDNを使うとサイト表示速度が上がります。

CDN(Contents Delivery Network)とは

数多くのキャッシュサーバーなどで構成されたプラットフォームを用いることにより、Webサイト上のコンテンツを迅速にエンドユーザーに届けるための仕組みです。

つまり、CDNを使えばあなたのオウンドメディアのサイト情報が世界中のCloudflareサーバーにストックされて検索者に表示されるため、エンドユーザーへの表示速度が早まります。

表示速度の高速化はGoogleのサイト評価にも通じますので、利用しないてはありません。

コストが下がり、表示速度が上がる、という点であればCloudflareを選択すべき理由となりますよね。

参考:すぐできる!CloudFlare の設定方法

実例:CDNサービス有無のサイト表示速度の差

以前サイト表示速度の違いを調べたことがあるのでその事例を紹介します。

CDNなし(エックスサーバーの新サーバー)

CDNなしの時のサイト表示速度
CDNなしの時のサイト表示速度は非常に悪い

CDN(Bunny.net:エックスサーバー新サーバー)を利用した場合

Bunny.netというCDNを利用した場合の表示速度
CDNを利用するだけでサイト表示は良くなる
CDNなし、Affinger、新Xserver
CDNあり、Affinger、新Xserver
  • 評価:F
  • 性能:25%
  • 構造:81%
  • 最も大きい画像表示:5.2秒
  • ブロッキングタイム:925ms
  • 評価:D
  • 性能:51%
  • 構造:86%
  • 最も大きい画像表示:3.3秒
  • ブロッキングタイム:644ms

この実験ではいろんなことがわかるかと。エックスサーバーの新サーバーでもこの程度なのかということです。

他社キャンペーンからCloudflareにドメイン移管する時の注意点

とはいえ、1年目は99円のキャンペーン価格でドメインを取得してCloudflareに移管すればコストは最適化されます。

しかし、注意点が一つだけあります。

移管処理は早めにやる!ということです。

特にキャンペーンで取得したドメインは逃げられないように何らかの制約でドメイン更新が早かったりということもあり得ます。なので、管理画面で更新がいつか、といつ決済されるかを見ておかなくてはなりません。

特に、ドメイン移管の手続きには約2週間くらい時間かかりますので、ドメイン移管中に元サービスで更新処理がかかり料金を支払って、さらに移管先のCloudflareで1年分の料金を払ってしまうこともあり得ます。そうなると2年分のドメイン代を一気に払ってしまうので一時的に痛い出費になります。

なので、ギリギリに移管しようとすると元ドメインサービスで延長処理がかかってしまうので遅くとも更新2ヶ月前にはCloudflareに移管するということを心がけておいてください。

筆者はドメイン更新の課金処理が更新期限の1ヶ月前にかかることを知らずに不要なドメイン費用を払ったことを今でも後悔している

移管が面倒であればCloudflareでドメインを取得する

レンタルサーバーの選択基準

オウンドメディアに最適なレンタルサーバーとは
レンタルサーバーの選択基準とは

次にレンタルサーバーの選択基準について解説します。なぜCloudwaysを選んだのか、Cloudwaysとは何なのか?についてです。

まず最初にレンタルサーバーの要件を整理しておきましょう。

レンタルサーバーの必要要件

  • 性能が高い必要があるか
  • 必要に応じて性能を拡張する必要があるか
  • サイト表示を早くする必要があるか
  • メール機能などオールインワンで入っていなくてはならないか
  • サポートで日本語は必須か

まず最初に性能が必要かどうかです。オウンドメディアだけ、ブログだけにしかサーバーを使わないのであれば高性能なサーバーは不要かと思います。オンラインコースや高度なツールをWordPress上で使う場合は性能によって動作が重くなったり、表示されなかったりと不具合が発生する可能性があるので性能を気にする必要があります。

合わせて柔軟に性能を上げ下げできるかどうか。ほとんどのレンタルサーバーでは一度契約を上げると下げることは基本的にできません。なのでシステムに柔軟性を求めることができないわけですが、実際にシステムを使う側とすれば柔軟に変更できた方がいいわけですよね。

次にサイト表示が早い必要があるか、、、って当然そうに決まっていますよね。一部の趣味ブログ以外、ビジネスとしてオウンドメディアを運営しているのであればサーバーによる表示速度も気にする必要があります。

あとは、レンタルサーバーにどこまでの機能を求めるかを確認する必要があります。日本のレンタルサーバーは基本的にオールインワン型でメールツールも一緒に使えますが、海外は別サービスになっていたります。

最後に日本語のサポートが必要かということも、当然必要かと思いますが、最近ではGoogle翻訳を使えば海外とのやりとりは簡単になってきています。とはいえ、多少は英語に慣れている必要がありますが、、、

レンタルサーバーの種類

次にレンタルサーバーの種類について説明します。レンタルサーバーには以下の二種類があります。

  • 共用サーバー
  • 仮想専用サーバー

ほとんどのレンタルサーバーは共用サーバー型で提供されています。共用サーバー型の特徴は以下の通りです。

共用サーバーのメリット

  • 比較的コストが安い

共用サーバーのデメリット

  • 共用サーバーにどれだけのユーザーが突っ込まれているか不明で性能が安定しない原因になりがち
  • 同一サーバー内の他社サイトが攻撃されたりすると影響を受ける
  • 同じく自社サイトが攻撃を受けた時は他社に影響を与えるため強制的にシャットダウンされる
  • 復旧までに1週間かかることや契約解除になる可能性すらある

個人的に長年エックスサーバー(共用型サーバー)を使ってきましたが、最近いろんな経験をしたことにより、共用型サーバーを卒業しました。その顛末は以下の通りです。

実際に経験した共有サーバーの恐怖体験談

全サイトがダウン

スパム攻撃を受けてサイトがダウン。運営していた自社の他5サイトも全てダウンした。復旧までに1週間近くかかり、その間のアクセスは無駄になり収入源を失った。かなりメンタル的に辛かった。

性能10倍の新サーバーに移行したら表示スピードが落ちた

サイト速度を上げるために2021年エックスサーバーの新サーバーに移行を実施したところ、表示速度が上がるどころかガクンと落ちた。

どっちみち新サーバーへ移行しないといけないので最終的には性能が上がった新サーバーでサイト性能が落ちるという事態は避けられない。

最初は目を疑ったが、その後”共用サーバー”であることを再認識し、ほとんどのエックスサーバーユーザーが新サーバーに移行しており個々のパフォーマンスが落ちたことを知った。逆に移行しない方がユーザが減っていたので性能が良かったということになる。

仮想専用サーバーと共用サーバーとの違い

WoocommerceやLearnDashなどの比較的処理能力を求められるプラグインの利用を開始した筆者はエックスサーバー以外のレンタルサーバーを検討したところ、海外のマーケッターのYouTubeで”Cloudways”を知ることになりました。すぐに試用期間を使って使い勝手を確認し、全然使いやすかったのでそのまま使っています。

仮想専用サーバーとは

  • 個別にCPU数、メモリー容量、SSD容量を選択して使用するレンタルサーバー。
  • 指定した能力は個別に割り当てられるので性能が保証される
  • また、管理画面からCPUやメモリ使用率や残SSD量を常にチェックできる

詳しくは以下の仮想専用サーバーのメリットにて記述しますが、専用サーバーのため、割り当てられたリソースがどの程度利用されているのかモニターすることができるのが専用サーバーのメリットですし、リーズナブルな点だと考えています。

だって、共用サーバーだと本当にスペック保証されているのか確認する手段ありませんよね。

仮想専用サーバーのメリット

  • 専用領域のためパフォーマンスが安定する
  • 専用領域のため他社の影響を受けない
  • 必要に応じて性能の拡張が可能
  • WooCommerceなどの比較的処理が重いツールでも安定して動く

仮想専用サーバーは”専用”という文字が表す通り、指定したCPU、メモリ、SSDを専用領域として借りることができます。そのため他社サイトから影響を受けることも影響を与えることもなく動作は安定します。

また共用サーバーのようにサーバースペックは高くても許容範囲を超えたユーザーが使うことによって、個々のサイト表示が遅くなったり性能が悪くなったりすることもありません。

なのでWooCommerceなどの専用ツールを使用しても動作を安定させやすく、もっとパフォーマンスを高めたい場合には上位スペックにワンクリックで変更することが可能です。

もちろん、やり方はサーバー会社により違いますが性能をダウングレードすることもできます。

仮想専用サーバーのデメリット

  • 共用サーバーに比べて少しコストが高い
  • 国産レンタルサーバーのようなメール機能などオールインワンではない
  • メール機能は別途有料契約するか、無料サービスを連動させる必要がある
  • 基本的にファイルサーバーとして使うことはできない
  • SSD容量が少ないので無駄なファイルを溜め込むとパンクする
  • 同一ドメインのサブドメイン、ディレクトリサイトはWordPressのマルチサイト機能を利用する

仮想専用サーバーも万能ではありません。いくつか共用サーバーとの違いがあります。でも、仮想専用サーバーも代替機能や選択肢はありますので運用は十分可能と理解していただいて大丈夫です。

メールサーバー機能について

まず最初にメール機能はついていないということです。エックスサーバーにはメール機能は付随されていますからWordPressでのシステム的な通知メールなんかも何も設定しなくてもメールが飛んできます。

しかし、Cloudwaysではデフォルトではメール機能はありませんので、一つの対策としては、別途メール機能を契約(月1ドル)するか、もしくはZoho mailを使うことで無料でメール送信機能を追加できます。

私は現在ではGoogle Workspaceを使っていますが、それまではZoho mailを使っていました。

ファイルサーバーについて

次にCloudwaysではファイルサーバーとして利用することができません。エックスサーバーではサーバーに保存したPDFやZIPファイルをリンクにしてファイルを配布することができましたが、Cloudwaysではできません。

ただ、Google DriveやDropboxを代替策として使うこともでき、それぞれ無料の範囲でも利用できますので、そこまで影響はないと考えています。

SSD容量の違い

あと、共用サーバーだとSSD容量が300GBとか異常に多いですが、仮想専用サーバーはその10分の1の30GBがベースとなりますので計画的にストレージ容量を使う必要があります。というか、以下の2つで対応可能です。

  • 何も考えずにバックアップのプラグインを使わない
  • サービス自体のバックアップ機能を使う

つまり、共用サーバーでSSD容量パンパンなので不要なバックアップをしすぎなんです。定期バックアップをしたらダウンロードしないと溜まり続けてサーバーはパンクしますので。

サブドメイン・ディレクトリサイトの運用方法について

最後に、エックスサーバーでは1つのドメインでもサブドメイン、ディレクトリ構造のサイトを自由に作ることができましたが、Cloudwaysではサーバー機能としてマルチサイトは対応していません。その代わり、WordPressのマルチサイト機能を利用します。慣れれば問題ないですが、最初は少し面倒です。

25ドルのクレジット付きでCloudwaysに参加できます

レンタルサーバーの選択方法

国産共用サーバーと海外の仮想専用サーバーを使うべき人を定義すると以下の通りと考えています。

国産共用サーバーを選択する人

  • 今までの運用を変えたくない人
  • アドセンスなどの軽いサイトしか運営しない人
  • 趣味ブログを運営している人

基本的に面倒なことをしたくない人、サーバー性能より利便性の方が重要度高い方は国内共用サーバーを利用した方がいいです。変な意味ではなく、やはり日本語でサポートもしっかりしているのは日本のサービスの特徴だと思いますし。(でも海外のサポートも日本以上に良かったりします。)

仮想専用サーバーを選択すべき人

  • サイト速度を上げたい人
  • WooCommerceなどの重いツールを使う人
  • WordPressやプラグインを駆使してビジネスを拡張する予定の人
    • WooCommerce、LearnDash、Elementorなど
    • 各種WordPressの拡張テーマやプラグイン
  • 柔軟に機能をアップグレードしたい人

ビジネスとしてWordPressを使いこなす予定であれば拡張性の高い仮想サーバーを使うべきで、個人で使えるのは今のところCloudwaysだけになります。海外のサービスなので、英語に不安があるかもしれませんが、私もGoogle翻訳でやりとりしているのでその程度でも何とかなります。

ただ、以下のリンクからCloudwaysへ申し込まれた方向けにチュートリアルコースを別途作成して提供する予定ですので、ぜひこちらから申し込んで使ってみてください。

クレジットカードの入力も不要で無料お試し期間もあり、有料で使うときには25ドルの割引も適用されますから使ってみて損することは一切ありません。

25ドルのクレジット付きでCloudwaysに参加できます

まとめ

summary

最後までお読みいただきありがとうございました。

ここまでまとめると、

  • ドメインはキャンペーン価格で取得したとしてもそのままだと割高になるからCloudflareに切り替えた方がいい
  • レンタルサーバーは用途によって共用サーバーと仮想専用サーバーを使い分けた方がいい

ということです。

あまり仮想専用サーバーの話をネットビジネスレベルでする人もいないので、ぜひ参考にしていただきWordPressをフル活用する際にはパフォーマンスを気をつけて運用していきましょう!

ではでは!

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